この記事では、実際に台本制作をする上で「どのように進めていけば良いのか」その手順を解説していきます。
実際に私が台本制作をする上でやっていることを解説します。
ちなみに台本制作にかかる時間は短いと1時間程度、長くても3時間程度で終わるようになりますよ。
企業案件動画の台本制作で守るべき3つの条件
企業案件動画の台本制作では、守るべき3つの条件があります。
しっかりした台本制作をするために、まずは下記の条件を理解しましょう。
<企業案件動画の制作意図で守るべき3つの条件>
- 台本制作に至るまでの前工程をクリアする
- 制作する動画の要件定義を理解する
- 台本を構成する全ての要素について意図を持って制作する
企業案件動画の台本制作では、基本的に上記の条件を満たすことが大切です。上記の条件に合う筋の通った台本を作ることで、結果としてクライアントの要望に合うアニメーション動画を作ることができます。
企業案件動画のシナリオライターは「要件定義に合う台本制作」を仕事として請負い、完遂できるからこそ、1本あたり5,000円〜10,000円程度の報酬を得ることができます。
理解編でも話しましたが、もっと高単価な仕事をしたい方は、台本制作だけでなく、アニメーション制作や企画、構成、営業など他のスキルも身につけていきましょう。
ただ、台本制作はアニメーション制作において非常に重要度の高い仕事であることは間違い無いので、自信がない人はしっかりとこの教材で解説していることを身につけていってください。
スキルを習得するときは、焦らずに1つ1つ丁寧に積み上げていくことが大切です。短期間で結果を出そうとすると精神を消耗するので、初めから長期戦を前提に挑むのがオススメですよ。
順番に解説します。
1.台本制作に至るまでの前工程をクリアする
私のアニメーション制作のフローを具体例に解説します。
私の動画制作チームでは、以下のようなフローでアニメーション動画を制作しています。
<アニメーション動画制作フロー>
- 営業
- ヒアリング
- 企画
- 構成
↑ ここまでが前工程 ↑ - 台本制作
- アニメーション制作
- ナレーション収録
- アニメーション調整
- 納品
実際の企業案件で「企業案件動画の台本制作」をするためには、台本制作に至るまでの前工程にある「営業」「ヒアリング」「企画」「構成」を問題なくクリアしている必要があります。(特に大切なのが要件定義がしっかりとできているかどうか?です。
言い換えると「前工程でミスってる動画制作は、台本制作の時点でどんなに頑張ろうと、取り返しがつかない」ということです。
実際の企業案件に限らず「ポートフォリオ用の動画」や「営業用サンプル動画」の台本制作をする場合も「どのような要件定義で動画を作るのか?」がとても大切です。この部分を適当に終わらせる人は、絶対に良い台本を作ることができないので、ぜひこの教材で学んでいってください。
そして、はじめに釘を刺しておきますが「ビジネス初心者で企画やらヒアリングやらが何かわからない!」という状態の人は、しっかりとこの教材で書かれている工程を1つ1つ理解するようにしてください。この教材で解説してる内容はどれも必要最低限のことしか書いていません。そのため「この部分は適当でいいかー」で終わらせていたら「その適当に終わらせた部分=うまくいかない原因」となります。
アニメーション動画制作は、全ての過程を1つ1つ丁寧に積み上げていくからこそ、クライアントが満足する動画を制作することができます。
そのため、台本制作をする時も自己満足基準で「こんな感じでいいか」で終わらせず、プロ意識を持って自分の職務を全うするようにしましょう。
台本制作に至るまでの前工程に関しては、後ほど詳細に解説していきます。
2.制作する動画の要件定義を理解する
「台本制作」に至るまでの前工程にある「営業」「ヒアリング」「企画」「構成」を問題なくクリアすると、以下のような要件が明らかになります。
こういった要件があって初めて、台本制作の工程に移ることができるということです。
<リデル株式会社様の要件定義事例>
>なぜ動画を作るのか?
リデル株式会社様のサービスである「SPIRIT」の企業会員数を増加させるため
>動画の長さは?
2分
>本数は?
1本
>動画掲載場所は?
YouTube
サービスLP
Facebook公式アカウント
公式Instagramアカウント
>参考サイトは?
https://lp.spirit-japan.com/company_info/
>ナレーターは?
機械音声・女性
→微妙だったらプロナレーターに変更
>言語は?
日本語
>視聴者はどのような人?
企業会員様の見込み顧客向け
小さい企業であれば経営者、広告担当者
大手企業であればマーケティング部の担当者
>視聴者の性別は?
男性・女性の両方
>視聴者の年齢層は?
30代のビジネスマン
>視聴デバイスは?
PCとスマホの両方を想定
>今までの実績は?
2万人以上のインフルエンサー
4000社以上の取引実績
>サービスのイメージカラーは?
赤
>その他、要望は?
展開がある・動きがある・テンポ良い感じにして欲しい
>禁止事項は?
他社様のロゴ使用禁止
台本を作る際は、少なくとも上記のような要件を明らかにしない限り、良い台本を作ることはできません。
そのため、チームで仕事をしてる場合は、ディレクターに本案件の要件定義をしっかりと確認するようにしましょう。個人で仕事をしてる場合は、自分で制作する動画の要件定義をヒアリングする、もしくはリサーチなどをして、要件定義してから台本制作に移るようにしてください。
ちゃんと動画制作のディレクションができる人であれば、上記のような情報は伝えてくれるはずです。
もし、あなたがチームに所属していて、台本制作をするための情報が不明瞭だった場合や、要件定義の時点でがわかりづらかった場合は、残念ながらそのチームのディレクターやライターの質が低い場合があります。その場合は、チームから離脱し、しっかりした人の元で台本制作に取り組むことをオススメします。
こちらは私が実際に制作をした企業案件の台本事例です。この教材ではこのレベルの台本を作れるようになってもらいます。
制作する台本の良し悪しは「制作する動画の要件定義を理解しているか?」によって全て決まりますので、この点を注意してください。
3.台本を構成する全ての要素について意図を持って制作する
台本制作をする上で、シナリオライターが最も責任を持ってやらなければならない仕事が「構成する全ての要素が、意図を持って制作されている台本を作ること」です。
いざ台本を形にするときに大事なポイントがこちらです。企業案件動画に通用するシナリオライターになりたいのであれば「構成する全ての要素が、意図を持って制作されている台本」を作れるようになる必要があります。
企業案件動画の台本制作の仕事は、シンプルに「動画の要件定義=台本の制作意図」となるように「要件定義に沿った台本を作ること」がその仕事内容になります。
逆に言えば、悪い台本とは「動画の要件定義を無視した台本」「制作意図がない台本」となります。全ては要件定義ありきであり、そこを起点に台本を制作することを忘れないようにしてください。
具体的に解説した方が分かりやすいと思いますので、詳細は本文の方で確認してください。
台本制作における「思考の流れ」とは
具体的な台本制作の流れを解説する前に「ご飯の決め方」を具体例に多くの人がつまずきやすい「思考の流れ」について解説をします。
「何を食べるか?」を決めるときの思考
1つ質問です。みなさんは昼ごはん・夜ご飯を食べるとき、どのように「何を食べるか?」を決めていますか?
もしあなたが「1人暮らし」の場合は「今日はカレーの気分だな」とか「久しぶりに寿司でも食べるか」とか「今はダイエット中だから昼は抜きにしよう」のように決めるかもしれません。
もしあなたが「家族と複数人で暮らしてる」場合は「昨日は肉じゃがを食べたから、今日はハンバーグかな」とか「今日は子供の誕生日だから唐揚げを作ろう」とか「今日は仕事で疲れたから、スーパーの惣菜でいいや」のように決めるかもしれません。
このように、昼ごはん・夜ご飯を決めるときは、いろいろと事前に考えてから「何を食べるか?」を決めていると思います。
何も考えずに「いきなりニンジンを切り始める人」や「とりあえず出前でピザと寿司とカレーを頼んで、その中から何を食べるか決める」という方はいないでしょう。
この「いろいろと事前に考える」という工程こそが、実は「要件定義」になるわけです。
ご飯を食べる時の要件定義
ご飯を食べる時の要件定義は、以下のような形になります。
<ご飯を食べる時の要件定義事例>
>なぜ食べるのか?
短期的視点の回答例(ダメな回答例
→お腹が空いてるから
長期的視点の回答(良い回答例
→私はガリガリな体型がイヤなので、運動と食事に気を遣い、身体を大きくしたいと考えている。そのため、食事回数は多めにし、炭水化物よりもタンパク質の多い食事を取るようにしたい。ただ、ストレスを溜めるのは良くないので、極力先ほどの条件を守るようにしつつ、食べればOKという緩い条件で、今は何を食べるかを決めている。
>予算は?
1食1000円以内であれば許容範囲。1日の食費は2000円以内に納められればOK。
>食べる時間帯は?
20時まで
>いつ買うべきか?
19時以降
>食べる場所は?
自宅
>カロリーは?
1日の基礎代謝が2000kcalなので、1食で800kcal以上は食べたい。
>アレルギーは?
なし
>昨日食べたものは?
カレー
>懸念事項は?
緊急事態宣言により20時までに閉まる飲食店が多いので、それまでに食べるべき食事を決めた方が選択肢が多い。
ザックリとですが「何を食べるのか?」を決める時の要件定義はこんなイメージになります。上記の要件定義をして初めて、その日食べるものに関して「良い」「悪い」を判断することができます。
例えば、その日に1食2000円以上の寿司を食べに行った場合は「要件定義の予算(1食1000円以内)をオーバーしてるので良くないよね」という話になるわけです。
逆にデパ地下で半額のロースカツ弁当を500円で買った場合は「予算内でカロリーの高い食べ物を買っている」ので良いと判断できます。
ちなみに「なぜ食べるのか?」に対する「お腹が空いてるから」という答えを「ダメな回答例」としていますが、その理由は「思考が浅すぎるから」「その人の思想や目的を言語化しなければ、意味がないから」です。
「お腹が空いてるから」という回答は「生きてるから」とか「食べたいから」と答えているのと同じであり「その人自身の回答」を言語化できていません。もっと具体的で個別的な回答をしなければ、その人は目的や目標を達成することはできません。
もし、要件定義をしていなかった場合「何をもって良しとするのか?」の判断軸がなく、また、長期的な展望である「痩せたい」「身体を大きくしたい」「健康になりたい」といった希望を叶えることができません。
要件定義をしている自覚がない人や、あまり考えずに行動してる人は、そのときの気分などの短期的な意思決定で、何を食べるのかを決めたりします。その状態では「健康で若々しい身体を保つ」などといった、長期的な行動の積み重ねの上でしか達成できないことは、一生達成することができないということです。
そのときの気分や短期的な意思決定をしないためにも、そして、長期的な行動の積み重ねでしか達成できないことを成し遂げるためにも、要件定義をすることが大切になってくるわけです。
台本制作についても、これと同じことが言えます。
台本制作と要件定義の関係
台本制作をする時も、まずは「要件定義」を確認することが大切です。どんなに素晴らしいシナリオライターも「要件定義」が不明瞭な案件で、台本を書くことはできません。
私が今まで台本添削をしてきた人で、台本が書けていない人は全員「要件定義をよくわかっていない」「要件定義を適当に済ませている」という特徴がありました。
「要件定義を確認せずに台本制作をする人」は、先ほどの例で言う「いきなりニンジンを切り始める人」や「とりあえず出前でピザと寿司とカレーを頼んで、その中から何を食べるか決める人」に近いです。
そのような台本制作をしていては、良い台本ができるわけがありません。
また、要件定義が明確でない場合は「顧客数を増やす」「利益を増やす」「費用を減らす」といったクライアントの達成したい目的もわからないため、本当にクライアントが必要とする台本を作ることができません。
その上、要件定義をしない場合は、あとから問題が発生しやすいです。台本を制作した後に「ここが違う」「なんかイメージと違う」となるのは「要件定義を明確にしていないから」なんですね。
「要件定義を考えない→あとから問題が発生する」のは「目的地を決めずに車を走らせる→なんか思ってたのと違うところに来た」と言ってるのと同じです。
無駄な行動をしないためにも「事前に要件定義を考える」ことが大切であると言うことです。
実際のアニメーション動画制作では、チームで動画制作をしてる場合、企画が質問内容を考え、営業がクライアントにヒアリングをし、要件定義を明らかにします。
1人でアニメーション動画制作をする場合は、自分で質問を考え、ヒアリングをし、要件定義を明らかにしなければなりません。
良い台本を制作するためにも「台本制作に至るまでの前工程をクリアする」「制作する動画の要件定義を理解する」という2つの条件は、何度でも確認するようにしてください。
ステップ1:事前に確認すべきこと
ここから、台本制作をする上で大切なことを1つ1つ確認していきます。まず、台本制作をするときは以下のような「要件定義」を確認するようにしましょう。
<事前に確認すべきこと>
- なぜアニメーション動画を作るのか?
- 納期はいつか?
- 依頼主はだれか?
- 視聴者はだれか?
- 視聴者はどのような状況で動画を見るのか?
- 視聴者は動画を見た後どうするのか?
- 何を題材とするのか?
- 動画の長さは?
- etc
これらの情報は企画・構成の仕事をする人が質問内容を考え、ヒアリングをする人が実際にクライアントに質問することで明らかになります。場合によってはこれらの情報がわからず、仮説を立てて動画制作をする場合(サンプル動画を作って営業する場合など)がありますが、いずれにせよ上記のような基本情報はどの動画を作る上でも明らかにすべき問いです。
※個人で動画制作をしてる人は、これらを全て1人でやる必要があります。
この問いに明確に答えられない台本は、その時点で「何かしら問題が発生していることが確定」します。
シナリオライターの仕事の範囲ではありませんが、超重要なので解説します。
上記の情報がなくても台本を作ることはできますが、正確な情報があった方がより質の高い台本を作ることができるので、可能な限り要件定義を明確にしていくようにしてください。(要件定義が明確でない状態で台本を作ると、クライアントから大幅な修正を依頼される確率が高まります
例えば、リデル株式会社様の動画を制作した時の要件定義の内容は、以下のような感じです。
A:企業とインフルエンサーをつなぐ、国内最大のアサイントメントサービス「SPIRIT(スピリット)」のサービス内容を理解してもらうため。
リデル株式会社様はSPIRITというサービスを運営している。企業会員数を増やしたいと考えている。そして、現状ホームページ内でサービス説明に動画を活用しておらず、文章と画像を使って説明している。仮説として「サービス内容が理解しづらい」「文章を読むのが面倒」といった理由により、離脱してる人がいると考えられる。
ようするに、現状はお客様のサービス理解が課題になっていると考えられる(=仮説)。その課題解決のためのサービス紹介動画を制作し、活用する。
リデル様に関しては、私が実際にヒアリングをし、要件定義を進めました。ヒアリングをしっかりやらないと、制作フローの後半になってから「やっぱり違う気がする」となり、失注する可能性もありますので、ご注意ください。
ちなみにこの「なぜ?」の提案が的を射ていると、相手と直接話さずとも信用し、案件を依頼していただけます。提案はリサーチ、仮説思考などにより決まります。
A:インフルエンサーマーケティングに興味がある企業の経営者や広告担当者、マーケティング担当者が想定される。
過去にインフルエンサーマーケティングを実施したことがある人も含まれる。そこまでインフルエンサーマーケティングに詳しくない人が多いと想定されるが、動画内で全てを開設するのは不可能なので、詳しい説明はお問い合わせ後に解説する。
性別は男女両方。年齢層は30代以上のビジネスマン。視聴デバイスはパソコンとスマホの両方を想定。
「この動画は誰が見るのか?=視聴者の確認」は忘れられがちですが、非常に大切です。
成果の出ない台本は「視聴者の存在を忘れられたまま」台本が作られることにより生まれます。
視聴者の立場になって台本を作らなければ、良い台本は作れないので、必ず視聴者情報は確認するor仮説を立てるようにしましょう。
A:お問い合わせをする。
基本的に1つの動画で達成できるのは1つのことだけです。
クライアントは「展示会に使いたい」「サイトにも載せたい」などと希望を伝えてきますが、そのとき「原則として1つの動画は1つの目的にしか使えません。それはなぜかというと、、、」のように解説し、クライアントの承認を得るのがディレクターの仕事です。このとき、クライアントの言いなりになり「出来もしないことを約束する」と期待値が無駄に上がるので満足度が下がります。
そして「視聴者はどのような状態で動画を見るのか?」「視聴者は動画を見た後どうするのか?」この入り口と出口を押さえることが、質の良い動画台本を作るために大切なことです。
通常、シナリオライターは、これらの動画を作るために必要な情報が全て準備された状態(実際の情報か仮説かは問わない)で台本制作をします。
自分1人で台本制作する場合も、上記の情報をヒアリングをするか、リサーチをするか、仮説を立てるかなどして、明確にしてから動画を作りましょう。
「なぜ作るのか?」などを理解せずに動画を作るのは、目を瞑って絵を描き始めるのと同じです。質の良い台本を作りたいのであれば、必ず事前に要件を確認しましょう。
自分1人で動画制作をしている人の場合は、まずは「ヒアリング」をできるようにしましょう。
ヒアリングに関しては、以下のヒアリングシートを基準に、動画制作に必要な質問事項を事前に考えた上で、ヒアリングに望んでください。
「ヒアリングで何を聞けばいいのか?」「要件定義は何を考えれば良いのか?」については、下記のヒアリングシートを参考にしてください。
「営業用サンプル動画」や「ポートフォリオ用動画」などクライアントにヒアリングをせずに動画を制作する場合も、適当に動画を作り始めず「仮説で良い」ので要件定義をしてから動画を作りましょう。その際は事前にリサーチをすることが大切です。
実際に企業様から動画制作をご依頼いただき、動画を制作する場合はヒアリングをすることになりますが、その際は1回のヒアリングで全てを明らかにできるように、事前にヒアリング事項を洗い出すようにしましょう。
ステップ2:目的の確認 なぜ作るのか?
実際に台本制作をする際は「動画制作チーム側の視点」の「要件定義」も大切になります。ということで、ここからは「動画制作チーム」の視点から「なぜ台本を作るのか?」を確認します。
要件定義によっては優先すべき事項が変わるので、しっかりと確認しましょう。
具体例:営業用サンプル動画
営業用サンプル動画とは以下のような特徴を持つ動画です。
<営業用サンプル動画の特徴>
- 動画制作チームが案件を獲得する目的で、クライアントのために無償で作る動画。それが営業用サンプル動画
- 営業用に制作する。動画を制作したからといって、報酬を得られるわけではない。ゆえに失注した場合、制作した時間が無駄となる可能性あり
- クライアントの情報を事前に知ることができる場合、できない場合の2つのパターンがある
- 紹介などにより、クライアントの情報を事前に知ることができており、その情報の角度が高い場合は、受注確率が高いため、即納品も意識した動画制作が可能
- 紹介などがなく、事前に得られるクライアント情報の確度が低い場合は、失注確率が高い。よって作り込みすぎず、時間をかけずにサンプル動画を制作する
- クライアントに直接ヒアリングせずに作るサンプル動画のため、作り直しを前提に制作する。ゆえに時間をかけずに作る
- 動画の長さは30秒から1分程度でOK。即納品を狙う場合は2分動画を作る場合もあり
まとめると、営業用動画は無償で作るサンプル動画。制作したら報酬をもらえるわけではない。ゆえに制作して失注したら無駄になる可能性がある。だからこそ、時間をかけずに制作するのが大事、という感じです。
実際に営業用サンプル動画の台本制作をする際は、時間的コストを削減するために30秒のショートバージョンを作ることが多いです。
情報が少ない中、2分の動画を作ると「クライアント情報の読みが外れる可能性が高い」「クライアントが動画を見る手間が増える」「失注したときのコストが増える」といったリスクが大きくなるため、オススメしません。
具体例:案件動画
案件動画とは以下のような特徴を持つ動画です。
<案件動画の特徴>
- クライアントのために有償で作る動画。動画を制作したらクライアントから報酬をいただけることが確定している
- 納品用に制作する。動画制作が完了したら、報酬を得られる(通常は納品の翌月末払い)
- クライアントにヒアリングをした後に制作をするため、動画制作に必要な情報を詳細まで知った上で制作することができる
- 納期が存在するため、必ず納期内に制作完了する。納期を過ぎての納品はクライアントからの信頼損失に繋がるので絶対に避ける
- 動画の要件定義に合わせて台本の質と制作速度を調整する
- 台本の長さは要件次第
まとめると、案件動画は有償で作る納品用動画。制作したら報酬を頂けるため、責任を持って制作する。納期内に制作完了するのが鉄則、という感じです。
どのような台本を作るのか?文字数はどれくらいか?は要件次第です。
具体例:練習用動画
練習用動画とは以下のような特徴を持つ動画です。
<練習用動画の特徴>
- 動画制作者が練習のために作る動画
- 制作目的がクライアントから提示されるわけではないので、「なぜ作るのか?」を自分で考える必要あり
- 自己採点をしても「どこが悪いのかわからない状態」になることがあるので、言語化できる人から教わった方が成長が早い
- 「制作後どうするのか?」を事前に決めた上で制作しなければ、ただ制作しただけで終わるので要注意
- 参考動画を完コピする場合は、自分の作品として公開しない
- 参考動画がある場合は、事前に「動画の要件定義」を考えた上で制作する。要件定義をわかってない動画、設定してない動画は良い動画にならないので要注意
- 参考動画を元に台本制作する場合は、文字起こしをして研究した方が理解が深まりやすい
- 納期は自分で設定した上で制作する。また、制作時間を計測することで、仕事の際にどれくらいの時間が必要かの参考になる
- 練習用動画なので、自分が練習したいシーンだけ再現するだけでもOK。無駄にフルを制作する必要はない
まとめると、練習用動画は動画制作者が練習のために制作する動画。制作目的、納期、要件定義などを自分で設定し、制作することが大切、という感じです。
「他の人が制作した台本」を文字起こしして確認するのは良いですが、それを「自分で制作した台本」として公開するのは当然NGです。他人の制作物を勝手に盗用するコンプライアンス意識の低いクリエイターには高単価な仕事が来ないのでご注意ください。
ぶっちゃけ、練習用動画は制作しづらく、コスパが悪いので、作るのであれば「営業用サンプル動画」を作るのがオススメです。
ここで解説した大前提は忘れてしまうとロスが大きくなってしまうので、台本制作をする前に確認するようにしてください。
ステップ3:大原則 納期はいつか?
実際に台本制作をするとき、必ず確認すべきなのが「納期」です。納期のない台本制作はグダグダになりますし、仕事として台本制作をする際は必ず納期が設定されます。納期を守ることは台本制作の基本ですので、絶対に守るようにしましょう。
特に台本制作は、そもそもそこまで時間がかかる仕事ではなく、また台本制作が終わらなければ次の工程に移れない仕事でもあるので、可能な限り早く、基本は1日以内に終わらせるのが基本となります。
何度でも言いますが、納期が決まってなければ、自分で決めましょう。「○○までに終わらせます」と自分で宣言し、それを守りましょう。
納期の決め方がわからない人は、仮決めで決めておいて、自分の制作時間をストップウォッチで計測してください。そうすれば、後で納期を決めるとき、もしくは「どれくらいの時間で作れますか?」と質問されたときに、役立ちます。
面倒くさがってやらない人が多いですが、こういうところで差がつくので、やりましょう。やってください。
具体例:企業案件動画のスケジュール感
ここでは、リデル様の案件を具体例として納期に関する解説をします。リデル様の案件では以下のようなスケジュールで動画制作をしました。
企業案件スケジュール事例
- 10月12日(月):担当者様からお問い合わせ
- 11月4日(水):初回ヒアリング
- ー 初稿動画制作(中1日) ー
- 11月6日(金):初稿共有
- 11月10日(火):修正事項確認MTG
- ー 修正(中1日) ー
- 11月12日(木):第2稿共有
- 11月20日(金):台本確定
- ー ナレーション収録・アニメーション調整(中3日) ー
- 11月24日(火):プロナレーション動画共有
- 12月12日(土):納品
リデル様の案件では上記の「初稿動画制作」のフェーズで、以下のような初稿を制作しました。
このときリデル様には「11月9日(月)までには初稿を提出する」という旨を伝えていました。11月9日に初稿を提出したとしても十分早いですが、期待を上回るために、さらに早く中1日で制作し、11月6日に提出しました。
また、台本制作に関してはヒアリング終了後1時間以内に作成できるように、事前にリサーチ&下書きをしておき、即共有しました。
実際に仕事をする際は「相手から連絡が来る前にできることはないか?」と考え、自分でできる範囲の仕事は前もって終わらせる努力が大事です。
余談ですが、満足感を高めるためには、ただ早く制作するだけでなく、予告する納期に若干の余裕を持たせておく「期待値コントロール」をすることが重要です。
私は実際に納期を設定する際は「最悪でもこの期日までには共有できるだろう」という日程を共有(その日程も通常の動画制作から考えて異常に早い)し、基本はそれよりもさらに早く納品するようにしています。
企業案件の動画を制作するときに注意しなければならない点は「土日はクライアントが休みで連絡が滞る」という点です。特に中小企業や大企業などは「1週間単位」で仕事が進むことが多いので、それを見越した上でなるべく早く納品できるよう尽力することが大事です。
私はクライアントに対する返信は極力ノータイムで返信するように心がけています。それは相手のためでもありますが、突き詰めると自分のためにもなります。
動画制作事業で収入を増やすために重要な式は「収入=単価×案件数×回転率」です。多くの人は回転率を意識していませんが、ここで差がつくので「回転率」を上げていくことを目指しましょう。そのためにも日頃から1つの案件の納品までの時間は1秒でも短くすること=回転率を上げる努力をすることが大事になってきます。
動画制作の仕事をする上で、クライアントがかける時間を短くすることはとても難しいです。あくまで依頼されてる立場である以上「早く確認してもらえますか?」と催促することは失礼ですし、クライアントには別の仕事があるので返事が遅くなることは仕方のないことです。
一方で自分たちが動画制作にかける時間は「自分たちの努力だけ」でいくらでも短くできます。動画制作チームの一員として仕事をするのであれば、自分の範囲だけでも超速で終わらせられるようにしてください。
私は毎回の案件を「タイムアタック」だと思って取り組んでいます。ビビられるほど早く納品すれば、それだけ信頼されます。収益率も上がります。これを読んでる人は異常なほど時間にこだわっていきましょう。
台本制作は3時間以内
ここで、台本制作にかかる時間の目安を共有しておきます。
- 2分動画
- 600〜700文字程度の台本制作
- 動画テーマは自分が知らない分野
上記の条件の動画台本はだいたい3時間以内に制作することが多いです。分量が減って30秒動画になると1時間以内、1分動画になると2時間以内くらいですね。
もし、あなたが台本制作をしていて3時間以上の時間がかかる場合は「台本制作に至るまでの前工程」である「要件定義」があいまいになってる可能性が高いです。
要件定義があいまいだと、台本制作をするときの自由度が高すぎて、作りづらくなります。
例えば「良い感じの台本作って」だと、要件定義があいまいであり、台本が作りにくいです。
一方で「この企業の○○というサービスを説明する2分動画の台本を○月○日までに制作して欲しい。掲載場所はホームページの最上位で、視聴者は30代のサラリーマン、彼らの悩みは社内のDX実現」だと、要件定義が明確で作りやすいと思います。この要件定義で台本が作りにくい場合は、シンプルに「DXって何?」などという「単なる知識不足が原因」となるので、あとはリサーチしながら制作するだけですね。
実際の案件は「自分が知らない分野の台本を作ること」の方が多いかもしれません。そのため、日頃から様々な分野の勉強をしたり、案件が来たらすぐにその業界の基本知識や情報をリサーチして学び続けることが求められます。
調べるのを苦と思わない、勉強好きな人や知的好奇心がある人は、台本制作に向いてますね。
ステップ4:登場人物の整理 だれが関係するのか?
実際に台本制作する上でも「だれが関係してくるのか?」という登場人物の整理をしていくことが大切です。ここでは台本制作に関わる主要な登場人物を解説します。
「だれが関係するのか?」は台本制作に限らず、どんな仕事をする上でも大切です。どんな人が登場するのか?それぞれの役割は何か?は常に確認するようにしましょう。
動画制作チーム
動画制作チームは台本制作をする上で一緒に仕事をする仲間になります。シナリオライターが絶対に守るべきは、それぞれの仕事の役割を理解した上で、コミュニケーションはディレクターに絞ることです。
仕事の役割分担はチーム構成によって変わるので、都度確認するようにしましょう。
例えば、営業の仕事は、クライアントの情報を聞き出し(=ヒアリングをし)、動画制作に必要な情報を引き出してくることにあります。また、それだけではなく動画制作完了後の制作費支払いに関しても、営業が責任を持って達成すべき仕事の1つです。
一方でヒアリング自体は営業がやるべき仕事ですが、そのヒアリングで聞く内容を考える仕事は「企画」の仕事です。企画を考える人は「動画を活用して、どのような課題を解決するのか?」という広い視点からヒアリング内容を考えます。
台本制作の過程に至るまでに、営業、企画、構成などの仕事がありますが、これらは1人の人が複数担当してることが多いです。
そして、シナリオライターが仕事をする際は、上記の人たちと直接連絡することはありません。実際はディレクターとやりとりをすることになります。
複数の人が一緒に仕事をする際は、ディレクターが指揮をするので、基本的にシナリオライターは困ったことがあればディレクターに話を聞くことになります。
このとき、シナリオライターがディレクターを飛ばして、直接営業や企画に話をすると「情報伝達にミスが生じる可能性がある」ので絶対にやめましょう。
シナリオライターは台本制作をする上で不明な点があったら、原則としてディレクターに確認するようにしましょう。
アニメーション制作者への配慮に関しては、台本制作の説明をする時に解説します。
視聴者
台本制作する際、シナリオライターが絶対に忘れてはならない登場人物が「視聴者」です。
質の低い台本は「視聴者」が忘れられていることが多いです。台本の出来は「視聴者のことをどこまで想定できているか?」で変わるので、しっかりと把握しておきましょう。
視聴者は基本的に、以下のような特徴があります。
<視聴者の特徴>
- 視聴者は基本的に1回しか動画を見ません。だからこそ、1回見ただけで理解できるわかりやすい動画が求められます
- 視聴者は集中した状態ではなく、ボーッとした状態で動画を見る可能性が非常に高いです。そのため簡潔な表現が求められます
- 視聴者は最初の5〜10秒で離脱することが多いです。そのためターゲットとなる視聴者が離脱しないように、導入部分をこだわることが大切です
- 視聴者はテンポの悪い動画を見ません。テンポの悪い動画だと、途中で離脱するか、飛ばしてみます。だからこそ、0.1秒にこだわるテンポの良い動画が求められます
- 視聴者は長い動画を見たいと思っていません。動画は短ければ短いほど良いです
上記のような、全ての動画に共通する視聴者の特徴を把握した上で、さらに制作するアニメーション動画ごとの視聴者を理解することが大切です。
「だれが見るのか?」を意識せずに制作して、質の良い台本は作れません。徹底的に視聴者のことを意識した台本を作りましょう。
具体的には、年齢は?性別は?職業は?悩みは?どこで見る?PCで見る?スマホで見る?1人で見る?だれかと見る?音は出す?無音?何経由で見る?見た後にどうする?などといった問いに対する答え(事実or根拠のある仮説)を知る必要があります。
これらが明確であればあるほど、質の良い動画台本が作りやすいです。逆に、これらの情報がない、仮説も立てられない場合は、動画が作りづらいですので、ディレクターに確認するようにしましょう。
具体的な視聴者像が思い浮かべば、台本制作をするときに「どんな表現をすれば良いのか」も考えやすくなります。
クライアント
台本制作をする際、決裁権を持つのがクライアントです。そのため「最終的にどのような台本をもとに動画を作るのか?」はクライアントの判断により決まります。
クライアントの意向に関しては「要件定義」の項目で既に明らかになっているはずなので、そこをきちんと理解した上で台本制作をしましょう。
クライアントが達成したい目的を理解せずに台本制作をすると「なんかちがうんですよね」と大幅な修正をすることになるので要注意です。
ステップ5:事前リサーチ
台本制作をする際は、しっかりと制作する動画のテーマを「理解」してから制作するようにしましょう。
要件定義の確認
台本制作をする際は、基本的に以下のような「要件定義の確認」をすることになります。(要件定義の形式は人によって違いますので、ご了承ください
<リデル株式会社様の要件定義事例>
>なぜ動画を作るのか?
リデル株式会社様のサービスである「SPIRIT」の企業会員数を増加させるため
>動画の長さは?
2分
>本数は?
1本
>動画掲載場所は?
YouTube
サービスLP
Facebook公式アカウント
公式Instagramアカウント
>参考サイトは?
https://lp.spirit-japan.com/company_info/
>ナレーターは?
機械音声・女性
→微妙だったらプロナレーターに変更
>言語は?
日本語
>視聴者はどのような人?
企業会員様の見込み顧客向け
小さい企業であれば経営者、広告担当者
大手企業であればマーケティング部の担当者
>視聴者の性別は?
男性・女性の両方
>視聴者の年齢層は?
30代のビジネスマン
>視聴デバイスは?
PCとスマホの両方を想定
>今までの実績は?
2万人以上のインフルエンサー
4000社以上の取引実績
>サービスのイメージカラーは?
赤
>その他、要望は?
展開がある・動きがある・テンポ良い感じにして欲しい
>禁止事項は?
他社様のロゴ使用禁止
このとき大切になってくるのが「リサーチ」です。企業案件の場合は基本的に「自分が知らない企業」「自分が知らない業界」の動画を制作することになります。
そのとき「教えてもらわないとわからない」「知らないから作れない」では、台本制作の仕事を進めることができません。大抵のことは調べればわかるので、リサーチ癖をつけるようにしましょう。
具体的に解説します。
理解を目的とした「事前リサーチ」
まず確認すべきは、ディレクターが共有してくれた参考サイト、参考情報などです。これらのサイトは絶対に目を通すようにしましょう。「めんどくさいからクリックすらしない」はあり得ないので、しっかり目を通してください。
そもそもディレクターが共有してくるサイトは「台本制作に必要なサイト」です。それすら目を通さないのは単なる怠惰なので、気をつけてください。
私がディレクターとして上記のような要件定義を共有した際は、シナリオライターが参考サイトに目を通すことを前提としています。
今回のリデル様の例で言うと、以下のサイトに目を通すことになります。
https://lp.spirit-japan.com/company_info/
台本制作の流れを理解したい方は、実際に上記のサイトに目を通してください。こういうときに「んー、あとでいっか」「とりあえずざっくり最後まで目を通そう」と面倒くさがってクリックしない人や読まない人がいますが、絶対にクリックして、目を通してください。
実際に台本を作るときは、このようなサイトから情報を収集し、それをまとめあげることになります。台本制作の実務を行う際に、サイトのリサーチは避けて通れないものなので、今のうちに慣れておきましょう。
ここで最初にやるべきことは「書かれている固有名詞・用語の理解」です。具体的には以下のような部分をチェックします。
会社名の確認
まずはクライアントの会社名を調べます。会社によっては正式名称と通称が違う可能性や、日本語表記と英語表記が異なる場合などがあるので、それを調べます。実際に台本で社名を使わない可能性もありますが、絶対に間違えてはいけないポイントですので、先に調べておきましょう。
試しに今回具体例として説明しているリデル様を検索してみると、以下のような検索結果になります。画面右のGoogleマップ上の表記は「LIDDELL株式会社」となっているため、これで英語表記がわかりました。
仮に台本上でリデル様の名前を登場させるときに「リデル株式会社」にするか、それとも「LIDDELL株式会社」にするかは「要件定義」によって変わります。
正式名称にこだわるのであれば「LIDDELL株式会社」と表記します(公式の場で発表する場合など)が、この表記を動画の数秒で正しく理解することは難しく、また「LIDDELL=リデル」と一発で読める人は少ないと考えられますので、視聴者の理解を優先するのであれば「リデル株式会社」という表記を優先するでしょう。
クライアントに提案をする際は「理由もセット」で述べることが大切です。
コミュニケーションが足りない人は「リデル株式会社とLIDDELL株式会社のどちらにしますか?」と聞きます。これはたしかに聞いているのですが、少し不親切です。
私でしたら、以下のような文章を添えて伝えます。
【会社名表記についての提案】
動画内の会社名表記について、以下の2つの案があります。
1.リデル株式会社
2.LIDDELL株式会社
制作の立場からすると
視聴者の理解を優先するのであれば、1
正式名称の表記にこだわるのであれば、2
がそれぞれ良いと考えています。
また、今回制作する動画はクローズドの営業で使う動画ですので、1の「リデル株式会社」で良いというのが動画制作チームの見解です。
表記はどちらに統一すればいいでしょうか?
ご確認の程よろしくお願いいたします。
ちなみに、それぞれの文章の意図はこんな感じです。
【会社名表記についての提案】←タイトル
動画内の会社名表記について、以下の2つの案があります。←簡易的な説明
1.リデル株式会社
2.LIDDELL株式会社
←文頭に「・」ではなく「数字」をつけることで、後々の説明をわかりやすくする
制作の立場からすると
視聴者の理解を優先するのであれば、1
正式名称の表記にこだわるのであれば、2
がそれぞれ良いと考えています。
←制作の立場からの理由説明
また、今回制作する動画はクローズドの営業で使う動画ですので、1の「リデル株式会社」で良いというのが動画制作チームの見解です。
←要件定義を元にした理由説明
表記はどちらに統一すればいいでしょうか?
←質問の明示
ご確認の程よろしくお願いいたします。
←最後の挨拶
繰り返しになりますが、このときに大事なのは「理由もセットで提案すること」です。クライアントの代わりに考えた上で理由を説明し「クライアントは決めるだけの状態」でメッセージを送ると、クライアントが考える手間が省け、返事も早くなるのでオススメです。
また、クライアントに送る文章は簡潔にわかりやすくすると、お互い気持ちよく、早く仕事を終わらせることができます。
テキストコミュニケーション能力は満足度に直結するので、一語一語にこだわり抜いていきましょう。
サービス名の確認
続いてサービス名を調べます。今回紹介するサービスの名前は「SPIRIT」で「スピリット」と読みます。(参考ページに書いてあります。
今回制作する動画はサービス紹介動画なので、必ずサービス名が登場することになります。このとき確認すべきは発音、イントネーションです。動画内で会社名やサービス名などの固有名詞は、発音やイントネーションを確認するようにしましょう。
といっても、これは本来ディレクターが確認すべき内容です。1人で動画制作をする人もいると思いますので、一応明記しておきます。
例えば「クレメア」のイントネーションは「エクレア」と同じです。この情報はリサーチをしても出てくるものではなく、当人しか判断できません。こういった情報はクライアントに確認してもらうようディレクターに伝えた方が良いでしょう。
用語の確認
次にサービス内容を読み、わからない用語や自分の理解が浅い用語を調べます。自分の知識や経験により時間がかかる場合もありますが、根気よく調べましょう。
例えば、今回の事例ですと、当初私は以下の部分が理解できませんでした。
ここに書いてある「これに対し、SPIRITでは公募形式を取っているため、低コストで、インフルエンサーを集め活用することができます。」の部分。「公募形式=低コスト」のロジックが理解できませんでした。
このように知らない用語や単語がある場合は、1つ1つ検索して調べてみましょう。
こうして調べると「公募」は「入札方法」の話であり「広く一般から募集すること」「条件を具体的に明示して、広く参加者を募る方法」ということがわかります。
つまり「公募する際の条件」を「予算に合わせて設定」することで「インフルエンサーの相場」に合わせることなく「希望するインフルエンサーを集めることができる」ということです。
動画台本を作る際は、このようにロジックを理解した上で作ることが大切です。
ロジックに抜け漏れがあると、アニメーション制作をするときに無理が出てくるので、台本の段階でしっかり詰めておきましょう。
価格の確認
また、サービスの価格に関しても、この段階で合わせて確認するようにしましょう。価格変動があるサービスに関しては、価格を動画に載せると動画の耐用年数が短くなってしまうため、載せない場合もあります。
リデル様の場合は参考ページで強みとして紹介していましたので、動画内でも訴求して良いと判断し、台本に取り入れました。
価格を動画内で説明するかどうかも基本は「要件定義」から判断します。要件定義が大事である理由は、このように台本制作をする際の「判断基準」の役割をしてくれることにあります。
ニュースの確認
台本を作るときは当事者からの説明だけでなく「第3者からどのように認識されているのか?」を参考にすることも有用です。企業案件の動画台本を作る際はニュース記事も調べるようにしましょう。
ニュース記事に関しては「会社名」でGoogle検索をし「ニュース」と書かれたタブを選択することで見ることができます。
ニュース記事は第3者から会社やサービス内容をまとめた文章が掲載されており、台本制作をする上で非常に参考になります。
内容理解や表現手法に迷ったら、ニュース記事を検索してみるようにしましょう。
これが重要ですが、ここまで話した内容に関しては「ヒアリングをする前の段階」でも進めることができます。
チームで仕事をしてる場合も、事前に参考サイトの情報だけもらっておけばリサーチは進められますし、1人で仕事をしてる場合もヒアリング前にこれくらいは調べておいた方がスムーズに話が進みます。
リサーチは仕事の基本ですので、どんどん調べるようにしましょう。
ちなみに営業用サンプル動画を作る際も、これらを調べることで、相手にヒアリングをせずともある程度の台本は作れるようになります。
クライアントから提供された社内資料の確認
台本制作をする時に1番参考になるのは「クライアントから提供された社内資料」になります。社内資料は第3者へ解説すべきサービス内容を端的に、かつ具体的にまとめてありますので、この中の表現を参考にすると良いでしょう。アニメーション制作をする際も、社内資料はとても参考になります。
こちらに関しては、できるだけ入手していただけるようディレクターに確認をとっておくと良いでしょう。
1人で動画制作をする場合は、ヒアリング時の最後に「もし社内資料があったら共有していただけますでしょうか?」「社内資料お待ちしております」などと早めにいただけるようにコミュニケーションを取るのがオススメです。
ステップ6:台本制作をするときの考え方
ここで台本制作に移行する前段階として「台本制作をするときの考え方」について解説します。
「どのような思考回路で台本制作をしているのか?」について確認し、その後、リデル様の具体例をもとに解説をしていきます。
基本は要件定義
まず、全ての基本となるのは「要件定義」です。「もし、要件定義がなかったらどうなるのか?」というと次のようになります。
>仕事内容
動画台本を書いてください
このように提示されて、台本が書けるでしょうか?おそらく、不可能でしょう。
「要件定義がない」とはこのように提示されている状態を意味します。この状態では「なぜ書くのか?」「目的は?」「どんな動画?」「文字数は?」「いつまでに書けばいい?」といった情報がありません。
ようするに「自由度が高すぎて、何をすればいいかわからない」という状態です。
この「自由度が高すぎて前に進めることができない状態」を避けるためにも「要件定義」が大事になってきます。
アニメーション動画制作における要件定義は「動画を制作する目的や用途、動画制作に必要な項目などを洗い出すこと」を意味します。
まず、台本は「要件定義」をクリアしていて、初めて制作することができます。逆にいうと、要件定義の段階で狂っている場合、それを台本制作でカバーすることはできないということです。
例えば、クライアントが「ホームページに載せるサービス紹介動画を作って欲しい」と伝えてきたけど「まだそのホームページはできておらず、設計もデザインも決まってない」という場合。これはそもそも「動画制作をするべきタイミングではない」と言えます。「それはなぜか?」というと「動画掲載場所がまだ未確定」であり「どう動画を活用するかも決まりきっていないから」です。この状態で動画制作を進めると「やっぱりホームページを作る話はなくなった」と途中で話が飛んだり、動画を作り始めた段階で「このテイストに変更して欲しいんだよね」と無理な要求がくる可能性があります。
要件定義が不明瞭な場合は、このような問題が発生する可能性があるからこそ、きちんと要件定義を終え、それから台本制作に移ることが大切です。
台本制作で守るべき3つの条件の1つに「台本制作に至るまでの前工程をクリアする」とあるのは、これが理由です。
要件定義は1文字1文字、丁寧に読む
では、要件定義ができている場合「シナリオライターはどのように台本を作れば良いのか?」というと、まずは「要件定義を1文字1文字きちんと読んで、内容を理解すること」が大切です。
「要件定義」というのは「制作する動画の仕様説明」であり、それを守らずに作った動画はどんなに素晴らしい動画でも不要になります。例えば「私はこれが良いと思う」と「勝手に豪華な3DCGをつけた」という場合。それが要件定義に沿っていれば良いですが、そうでなければただの無駄となります。
カレーライスを頼んだのに、おまけでカツ丼とピザとパフェが来ても、ありがた迷惑ですよね?それと同じです。
最も重要なのは「制作目的」
そして、要件定義の中でも最も重要なのが「なぜクライアントは動画制作の依頼をしているのか?」「クライアントは動画を通じて何を達成したいのか?」という「制作目的」を理解することです。これが最も重要であり、外してはいけないポイントになります。
「なぜ動画を作るのか?」から導き出される「制作目的」が最も重要なポイントであり、ほかの「いつまでに作るのか?」「動画時間はどれくらいか?」という要件は「制作目的を達成するための仕様確認」にすぎません。
例えば「サービス利用者を増やしたい」目的があって、その目的を達成したいのなら「動画掲載場所はホームページが良いよね」「動画時間は2分くらいが良いよね」などと決まっていくイメージです。
結局、ここで話してるのは「ステップ1:事前に確認すべきこと」で説明した「要件定義の確認」と同じですが、何度も説明するほどに重要であるということです。
要件定義を理解せずに台本制作をすることは絶対に不可能です。台本制作をしていて迷ったら、とにかく要件定義に立ち返るようにしましょう。
絶対に忘れてはならないのが「視聴者目線」
台本制作をする際に、絶対に忘れてはならないのが「視聴者目線」で台本制作をすることです。動画制作をする際はクライアントと動画制作チームが主体で動くため、どうしても視聴者の存在を忘れがちになります。ですが、動画が完成した後、動画を見るのはほかでもない「視聴者」です。
こちらが伝えたいことを一方的に動画にまとめるだけでは、視聴者は動画を見てくれません。視聴者は自分が興味ない動画は初めの5秒も見ずに立ち去っていきます。
これはYouTubeに動画をアップしてる人ならわかると思いますが、想像以上に人は動画を見続けません。視聴者のことを考えずに作った動画は初めの5秒で半分以上の人が離脱します。
とは言っても「視聴者目線」って具体的に何をどう考えていけばいいのか、よくわからないと思いますので、具体的に解説していきます。
抑えるべきは「入口」と「出口」
まず抑えるべきは「入口」と「出口」です。視聴者はどのような経路を通って、動画の再生ボタンを押すのか。もしくは動画を視界に入れるのか。そして、動画を見た後にどうするのか。
台本を作るときはこれらを想定した上で作らなければいけません。
あくまでも「視聴者目線」で物事を考えていきます。
例えば、ホームページのサービス紹介ページトップに動画を掲載する場合。視聴者は社名を検索したか、あるいはサービス名を検索してページに訪れたかもしれません。サービスに関するニュースを見て、興味を持って訪れたのかもしれません。もしくは人に紹介されたのかもしれません。
いずれにせよ、この人は「サービス紹介ページ」にたどり着いており「サービスの内容」について知りたがっている可能性があります。ただ、その人は別に「動画を見たい」とは思っていないでしょう。その人は「動画を見たい」のではなく「サービス内容をサクっと知りたい」と思ってる可能性が高いです。ということで、その人に動画を見てもらうためには「2分でわかる!○○(サービス名)」のように記載しておいた方が再生回数は増える可能性があります。
また、視聴者は「動画を再生するまで、動画が何分あるかわからない」です。そのため、再生前に短い動画であることをアピールすることで「2分なら見るか」と判断してもらうことが期待できます。
このように顧客導線を考えた上でも提案もセットで行うと、クライアントから喜ばれます。
そして、その人が動画を再生した場合、全てを見るとは限りません。なんかつまらない。なんかよくわからない。テンポが悪い。そう思ったらすぐに離脱します。そうならないためにも「続きを見させるための配慮」を可能な限り施します。例えば動画の冒頭は「○○でお困りではありませんか?」や「○○(視聴者の悩み)といえば○○(サービス名)で解決できます」のように「視聴者の悩みファースト」で動画を始めるのが有効です。
これが、動画の入り口に対する考え方であり、このように丁寧に1つ1つ考えた上で台本を作ることで「視聴者目線の台本」を作ることができます。
この視聴者の導線をしっかり理解するためにも「要件定義」の段階で、動画の掲載場所や視聴者に関する情報を聞き出しておくことが大切です。
また、動画の出口に関しても事前にクライアントに確認し、動画内で訴求することが大切です。制作側が「視聴者は動画を見た後どうするのか?」を設計しない限り「視聴者が理想となる行動をしてくれる」とは限りません。
例えば、サービス説明動画を見た後に、メールでお問い合わせをするのか、電話でお問い合わせをするのか、それとも資料請求をするのか。次にどのアクションをして欲しいのか明示しなければ、視聴者はそこで離脱してしまうかもしれません。
動画内で明示することなしに「自然とお問い合わせの電話が増える」ということはあり得ません。そもそも視聴者は「電話でお問い合わせができる」ということを知らない可能性があります。だからこそきちんと動画の最後に「動画を見た後にとって欲しい行動」を伝える必要があるわけです。
このように「入口」から「出口」までをきちんと確認することで、ブレない台本制作をすることができます。
使用語彙も視聴者目線で
また「動画内で使用する言葉=使用語彙」に関しても、視聴者目線で揃えていく必要があります。
例えば「人材派遣アプリのサービス紹介動画」を作る場合。目的が「人材派遣アプリでバイトを探すユーザーを増やすこと」なのであれば、視聴者は「バイトを探してる人」になります。
その視聴者は「人材派遣」という言葉を使うでしょうか?それよりも「バイト探し」という言葉を使い「バイト探しなら○○(サービス名)」という訴求をした方が良いでしょう。(人材派遣はクライアント目線の言葉です
このように動画内で使用する語彙は「視聴者が使ってる言葉」「視聴者が反応する言葉」で構成した方が、わかりやすく、反応率が良くなります。
台本制作で大事なことは「視聴者が知っている言葉」を使うことです。 逆に言えば、「一般的には知られていない言葉」や「台本制作をする自分が知らなかった言葉」でも「その動画を見る視聴者がその言葉を知っていると考えられる」なら、説明を省いても良いということになります。
実際に台本制作をする場面では「視聴者が知っている言葉」と「クライアントが使っている言葉」の「どちらを優先するのか?」という問題が起きる場合もあります。
その場合は「動画の掲載場所」や「動画の使い方」などによって、視聴者に寄せる、クライアントに寄せる、などを調整します。
例えば、企業のホームページで正式版として公開する場合は、クライアントが使用する言葉を優先する意思決定をするかもしれませんし、YouTube広告で集客するために制作する動画の場合は、視聴者が使用する言葉を優先する意思決定をするかもしれません。
「使用語彙をどうするのか?」についても「要件定義」をもとに考えるということです。
何度でもいいますが、基本となるのは「要件定義」です。
ステップ7:台本制作
ここからはリデル様の事例を具体例として、実際の台本制作の流れを具体的に解説していきます。
台本制作の大まかな流れは以下の通りです。
<台本制作の大まかな流れ>
- 要件定義の確認(ステップ1、2、3、4で済
- 事業内容の理解(ステップ5で済
- 台本素材の収集
- 編集
- 初稿完成
- 初稿確認(クライアント確認)
- 修正
- 最終稿完成
そして、最終的に完成する台本は、以下のような台本(2分動画の場合)になります。
【台本・2分動画・658文字】
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1つ1つ丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
使用ツール:Googleドキュメント
まず、台本制作をする時に使用するツールに関してですが、私はGoogleドキュメントを活用しています。
<Googleドキュメントの特徴>
- 無料
- ダウンロード不要で共有可能
- 共同編集可能
- コメント機能あり
- サクサク動く
Googleドキュメントはクラウド上で管理されているため、ファイルをいちいちダウンロードしたりする手間がありません。また、複数人で共有でき、リアルタイムで共同編集ができるため、台本の修正などがあった際も新しいファイルを保存して送付するなどの手間がなく、台本制作以外にかかる工数を減らすことができます。
ちなみに私は台本制作以外にも企画を考えるときや、事業モデルを考える時など「書く仕事」をする際は基本的にGoogleドキュメントをメインに使っています。
Gmailのアカウントがあれば無料で使えますので、ぜひ活用してみてください。
①要件定義の確認
ここからは、こちらの大まかな流れの順番で、具体的に台本制作をしていく方法を解説していきます。
<台本制作の大まかな流れ>
- 要件定義の確認(ステップ1、2、3、4で済
- 事業内容の理解(ステップ5で済
- 台本素材の収集
- 編集
- 初稿完成
- 初稿確認(クライアント確認)
- 修正
- 最終稿完成
「①要件定義の確認」は「ステップ1:事前に確認すべきこと」「ステップ2:目的の確認 なぜ作るのか?」「ステップ3:大原則 納期はいつか?」「ステップ4:登場人物の整理 だれが関係するのか?」で解説しているので、気になる人はそちらを読み直してみてください。
台本制作中、判断に迷ったら、必ず要件定義に立ち返りましょう。
②事業内容の理解
「②事業内容の理解」に関しては「ステップ5:事前リサーチ」で解説しました。
念のため、もう一度解説しておきますが、事前リサーチで優先すべきは「理解」です。事業内容を理解せずに台本制作をすることはできません。支離滅裂な台本を書き、クライアントの信頼を損ねないためにも、しっかりと事業内容を理解することから進めていきましょう。
「クライアントがどこから収益を上げているのか?」を理解するためにも、普段から様々な事業のビジネスモデルを学んでおくことがオススメです。
もちろん、クライアント自身からビジネスモデルをヒアリングしておくこともオススメですよ。
③台本素材の収集
「③台本素材の収集」では、クライアントの事業内容を理解した上で、台本の素材となりそうな言葉をクライアントの「サイト」や「提供していただいた社内資料」から抜き出していきます。
今回事例として紹介しているリデル様の案件の場合、台本制作で参考にしたのは、先ほども紹介したこちらのページになります。
実際に台本制作をする場合は、こういったページを元に台本を考えることになりますので、必ず目を通して(できれば1文字1文字丁寧に読む)みてください。
本気で台本制作を身に付けたい方は「まずは自分でリデル様の台本制作」をしてみましょう。台本文字数は700文字以内で制限時間は3時間です。
自分で手を動かし、頭を使い、台本を制作してから、私が制作した台本と見比べてみると、深い学びを得ることができますよ。
ここではザックリ、以下のような台本素材を収集しました。
>サービス名
SPIRIT(スピリット)
>キーワード
インフルエンサー
インフルエンサーマーケティング
>サービス概要
企業とインフルエンサーを繋ぐ、マッチングプラットフォーム
>ポイント
圧倒的な低コストでインフルエンサーを集めることが可能
意欲あるインフルエンサーを集めることが可能
>機能
インフルエンサーからの意気込みあり
インフルエンサー評価機能あり
公募形式を採用
サポート体制あり
レポート機能あり
フィードバック機能あり
>価格
初回登録費0円
月額固定費0円
お見積もり0円
>実績
インフルエンサーマーケティング業界No.1
国内最大!20,000人のインフルエンサーが登録
2300社以上の事例
台本素材を集めるときは、基本的に「事実」を集め、「名詞」もしくは「箇条書き」でまとめるようにしましょう。素材を動詞で書いておくと、わかりづらくなるので、体言止め(名詞で終わるように書いておくこと)がオススメです。
価格は初回登録費が0円、月額固定費が0円、お見積もりが0円となっています。
>価格
初回登録費0円
月額固定費0円
お見積もり0円
どちらが見やすいか、一目瞭然だと思います。無駄な形容詞や副詞や動詞をつけず、スッキリした情報整理を心がけましょう。
実際にこれらの台本素材を集める際は「Googleドキュメント」に集めた素材を書きます。このとき「情報量」はあまり気にしなくて良いです。情報量が多すぎる場合や少なすぎる場合は後で調整しますので、この段階では「これ、台本に使えそうかも」と思った部分は書き起こしておくようにしましょう。
④編集
ここから、台本素材を元に、台本を書いていきます。具体例として挙げているリデル様の動画台本は「2分動画」の台本ですが、今回は「それよりも短い動画の台本をどう作っていくのか?」も含めて解説していきます。
私は基本的に30秒動画、1分動画、90秒動画、2分動画を制作していますので、それらを含めて解説します。
6秒動画台本
いきなりですが、番外編として6秒動画について。YouTubeではスキップできない6秒動画広告があります。仮にこの短さの動画を作る場合=たった一言しか使えない場合「どんな台本にするのか?」は2分動画の台本を作る上でも非常に参考になります。
「一言しか伝えられない場合、何を伝えるのか?」を考えることで、外せないキーワードを炙り出すことができます。
例えば、リデル様の場合のキーワードは「インフルエンサー」になります。しかし「インフルエンサーなら、SPIRIT」という言葉だけだと「インフルエンサー向けのサービスなのか?」と認識される可能性があります。その場合、今回の想定視聴者である「インフルエンサーマーケティングに興味がある企業会員候補の人」が反応しない可能性があります。
それを避けるためにも、今回の要件定義に合うひとこと台本を考えると、以下のようになるでしょう。
>ひとこと台本
インフルエンサーマーケティングなら、SPIRIT
もし、時間に余裕があるなら、最後に「企業会員様募集中!」もしくは「詳しくは詳細ボタンをクリック!」と加えても良いかもしれません。
まずは絶対に外せないワードは何か?を考えるために、この短さの台本を考えることは有効です。
2分動画台本
続いて、2分動画台本について。30秒動画、1分動画、90秒動画は「2分動画」の台本が作れれば、あとはそれを短くカットしていくだけなので、先に2分動画台本の作り方を解説します。
2分動画の基本的な構成は以下のようになっています。
<2分動画台本の構成>
- 想定視聴者の引きつけ(共感、お悩み、問いかけ)
- 解決策(サービス)の提示
- 理由説明
- 追加説明(実績、安心感、機能、価格など)
- 提案
- 行動喚起
流れを理解すれば、暗記は不要なので、集中して読んでいってください。
順番に解説していきます。
=====
「①想定視聴者の引きつけ(共感、お悩み、問いかけ)」は「離脱可能性がある動画を制作する場合」に必要なパートです。視聴者は「最初の数秒で自分に関係ないと感じた動画」からはすぐに離脱します。
それを避けるためにも、想定視聴者を引きつけるためのワードや悩みなどを真っ先に示し、動画の続きを見てもらうように誘導します。
想定視聴者に「あなたはこの動画を見るべきですよ」と伝えるためのパートです。
今回のリデル様の動画に関しては、以下のような下書きを制作しました。
>下書き・①想定視聴者の引きつけ(共感、お悩み、問いかけ)
SNSを使ったマーケティングをしたい
インフルエンサーを活用してみたい
そんなお悩みを抱える経営者様や企業のご担当者様へ
想定視聴者は「SNSを使ったマーケティングをしたい人」「インフルエンサーを活用してみたい人」であり「経営者様や企業の担当者様」であると想定したので、このようにしました。
ですが、これだと「フワッとした表現」になりターゲット層の刺さらなさそうなので「もっと狭く深くターゲット層に刺さる言葉」を使おうと思い、以下の表現に変更しました。この表現はそのまま最終稿まで採用されています。
>最終稿・①想定視聴者の引きつけ(共感、お悩み、問いかけ)
インフルエンサーマーケティングに興味がある
企業の広告担当者、マーケティング担当者の皆さん
下書きは「SNS」「マーケティング」「インフルエンサー」といった言葉に反応する浅く広い人を引きつけようとしていましたが、最終稿では「インフルエンサーマーケティング」という言葉に反応する人のみに狙い撃ちをしてるイメージですね。
ここらへんの調整は「想定視聴者はどんな人なのか?」を考え、そこを起点に修正をかけていきます。
実際に台本を作る際、このパートでは「紹介するサービスで解決できる視聴者の悩み」に注目して、台本を考えてみましょう。とにかく「視聴者理解」をすることが大切になってきます。
視聴者はどんな状態で、どういう気持ちで、この動画を見るのだろうか?どんな悩みを抱えているのだろうか?1人で見るのだろうか?他の人と見るのだろうか?外で見るのか?屋内で見るのか?スマホで見るのか?PCで見るのか?ディスプレイで見るのか?
そういったことを要件定義から理解していれば、視聴者が気になるひとことが見えてくるはずです。逆にここで詰まってしまう人は「要件定義が理解できていない」ことになるので、要件定義を確認してみてください。
要件定義がわかっていれば、自ずと何を言えば良いのかはわかってきますよ。
=====
「②解決策(サービス)の提示」はクライアントのサービスを提示するパートでもありますが、これは「想定視聴者」にとっての「理想の未来」を叶える「魅力的な解決策」を提示するパートでもあります。
先ほどの「①想定視聴者の引きつけ(共感、お悩み、問いかけ)」のパートで視聴者の悩みや興味にスポットライトを当てて「それを解決するのがこのサービスです!」とクライアントのサービスを登場させます。
これは鉄板の流れなので、ぜひ抑えてください。
例えば、風邪薬の商品紹介動画だったら「つらい咳にお悩みの、そこのあなた。そんなあなたにクレメアB錠!」みたいなイメージです。大事なのは「視聴者を引きつける言葉」を「絞りすぎず」「広げすぎない」「ちょうど良い抽象度」に絞ることです。
この冒頭の流れは30秒動画、1分動画、90秒動画でも通用しますので、ぜひ使ってみてください。ちなみにリデル様の事例では、以下のような初稿を提出しました。
>初稿・②解決策(サービス)の提示
企業とインフルエンサーを繋ぐ
国内最大のマッチングプラットフォーム
SPIRITを活用してみませんか?
ここでは「権威性を出すワード」として「国内最大」を使用しています。こういった実績や権威性のあるワード、もしくは数字を積極的に活用することで、説得力のある動画にすることができます。
下に権威性ないバージョンを載せておきますが「国内最大の」がないと、一気にパンチが弱くなるのがわかりますか?
>初稿・②解決策(サービス)の提示・権威性なし
企業とインフルエンサーを繋ぐ
マッチングプラットフォーム
SPIRITを活用してみませんか?
ベンチャー企業のサービスなどはまだ実績がないためこのようになるパターンもあります。リデル様の場合は実績が豊富でしたので、活用させていただきました。
ちなみに最終稿は①と合わせると以下のように変わっています。
>最終稿・〜②解決策(サービス)の提示まで
インフルエンサーマーケティングに興味がある
企業の広告担当者、マーケティング担当者の皆さん
企業とインフルエンサーを繋ぐ
国内最大のアサインメントプラットフォーム
SPIRITを活用してみませんか?
サービス説明の「マッチングプラットフォーム」が「アサイントメントプラットフォーム」へと変更になっています。この変更はクライアントのリデル様からの要望により変更となりました。
企業のサイトは最新情報に統一されてない場合があるので、このように確認していただいた後に変更になることは多々あります。
これに関してはサイトを最新情報に統一していないクライアント側に責任があるので、気にしないでOKです。
これで動画の入口のパートが完成しました。ここまでの段階で想定視聴者を引き込めることが見込まれていればOKです。
=====
ここで「③理由説明」に入る前に「⑤提案」と「⑥行動喚起」を先に決めます。これらを先に決める理由は「入口」と「出口」は動画に欠かせないパートであり、先に決めた方が台本のイメージがつきやすいからです。
「出口の設定はたまに忘れる可能性もある」ので、事前に作っておくという意味合いもあります。
ということで、まずは「⑥行動喚起」について。こちらは、要件定義により変わりますが、基本的には「お問い合わせ」のパターンが多いです。お問い合わせの場合は「電話」「メール」「フォーム」「近くにいる社員に声をかける(展示会の場合)」などの違いがあるので、そちらも確認しておきましょう。
複数の場面で同じ動画を使い回す場合は「お問い合わせください」とだけ明記し、画面上は「電話をしてる様子」や「PCをタイピングしてる様子」などのアニメーションを流したりします。
リデル様の案件は汎用性高く使いまわせるように「お問い合わせください」という行動喚起をし、画面上にはロゴを表示して終えています。
ということで「⑥行動喚起」を加えた台本は以下のようになります。
>最終稿・①②⑥
インフルエンサーマーケティングに興味がある
企業の広告担当者、マーケティング担当者の皆さん
企業とインフルエンサーを繋ぐ
国内最大のアサインメントプラットフォーム
SPIRITを活用してみませんか?
===中略===
ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
上記の台本を見てみると、中身の説明はありませんが、最低限の要素が詰まっていることは理解できますでしょうか?あとは動画の制限時間に合わせて「中略」の部分に説明を加えていくのが、台本制作の基本的な進め方となります。
入口と出口を抑えると、最低限の流れが見えてきますので、動画台本が作りやすくなりますよ。
そして、行動喚起の前の「⑤提案」について。この部分に関しては「②解決策(サービス)の提示」に近いイメージになります。最後に「○○をしてみませんか?」「○○の悩みを解決してみませんか?」などと、再び動画の冒頭で話した内容を言い換えて説明する部分です。
この部分に関しては、そこまで重要ではないので、動画時間が長くなる場合は省略することもあります。
リデル様の案件では、以下のような「⑤提案」となりました。
>最終稿・①②⑤⑥
インフルエンサーマーケティングに興味がある
企業の広告担当者、マーケティング担当者の皆さん
企業とインフルエンサーを繋ぐ
国内最大のアサインメントプラットフォーム
SPIRITを活用してみませんか?
===中略===
SPIRITを活用し
インフルエンサーの影響力で
商品・サービスをPRしてみませんか?
ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
ちなみに「⑤提案」の「インフルエンサーの影響力で商品・サービスをPRしてみませんか?」の部分は「クリエイター気質のインフルエンサーによっては毛嫌いする可能性もある」という懸念点があります。(影響力を利用されてる感がイヤだ、となり嫌悪感を抱かれる可能性です
「この部分を配慮するかどうか?」についても要件定義から判断します。今回想定する視聴者は「企業会員候補の方」であり「クリエイター気質のインフルエンサー」は想定視聴者ではないので、ここは修正しないことになりました。
何度でもいいますが、全ての判断基準は要件定義に基づいていますよ。
=====
ここまでで動画の入口と出口を抑えたので、いよいよ動画の中身の部分に入ってきます。
「③理由説明」と「④追加説明」は基本的にはメインとサブの関係です。「③理由説明=メイン」で視聴者が気になる情報や絶対に伝えておきたい情報を提示し、動画時間に余裕があったら「④追加説明=サブ」で細かい解説などを加えていくイメージです。今回は2分動画なので「④追加説明=サブ」も盛り込んでいきます。
30秒動画や60秒動画などの短縮版を制作する場合は「③理由説明」のみにしたり、説明を省いて見出しをテンポよく見せる感じにする場合もあります。
「③理由説明」は「なぜ視聴者の悩み」が「サービスを利用すると解決されるのか?」を説明するパートになります。ここまでの段階で、台本は以下のようになっています。
>最終稿・①②⑤⑥
インフルエンサーマーケティングに興味がある
企業の広告担当者、マーケティング担当者の皆さん
企業とインフルエンサーを繋ぐ
国内最大のアサインメントプラットフォーム
SPIRITを活用してみませんか?
===中略===
SPIRITを活用し
インフルエンサーの影響力で
商品・サービスをPRしてみませんか?
ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
この「SPIRITを活用してみませんか?」の後に入るのが「③理由説明」です。ここまでを見て、視聴者は「SPIRITってのがインフルエンサーマーケティングに使えるっぽいけど、何がいいの?」と疑問を抱いていると予想されます。(SPIRITを活用してみませんか?といきなり提案してるだけですからね)
ここから先で伝えるべきが「なぜSPIRITを使うべきなのか?」という理由についてです。
「つらい咳にお悩みの、そこのあなた。そんなあなたにクレメアB錠!」とだけ言われたら「なんで?何がいいの?」と疑問に思うでしょう。ですが、そのあと「3つの有効成分が、あなたのつらい咳の原因にダイレクトアタック!」のように説明されたら、納得感ありませんか?
このシナリオの流れは様々な広告で使われているので、ぜひ日常生活を観察して、似たような表現を見つけてみてください。
ここで一旦、先ほどの「台本素材」を確認してみましょう。これらの素材を、どのような順番で解説していけば、視聴者にサービス内容を理解してもらえるでしょうか?
>サービス名
SPIRIT(スピリット)
>キーワード
インフルエンサー
インフルエンサーマーケティング
>サービス概要
企業とインフルエンサーを繋ぐ、マッチングプラットフォーム
>ポイント
圧倒的な低コストでインフルエンサーを集めることが可能
意欲あるインフルエンサーを集めることが可能
>機能
インフルエンサーからの意気込みあり
インフルエンサー評価機能あり
公募形式を採用
サポート体制あり
レポート機能あり
フィードバック機能あり
>価格
初回登録費0円
月額固定費0円
お見積もり0円
>実績
インフルエンサーマーケティング業界No.1
国内最大!20,000人のインフルエンサーが登録
2300社以上の事例
「ここで何を優先するのか?」は、個別の企業案件により変わります。が、ここで基本的な考え方について解説しておきます。
まず、大前提として確認すべきは「視聴者は離脱する可能性があるのか?」という点です。これは要件定義から判断することですが「もし、視聴者が1人でこの動画を見ることが予想される」のであれば、必ず「離脱率」に配慮した動画台本を作るようにしましょう。
「どうすれば視聴者が動画を最後まで見てくれるのか?」に配慮した台本を作るということです。
リデル様の動画では「インフルエンサーマーケティング」に興味がある視聴者に「SPIRIT」というサービスを提案している状態になります。この状態の視聴者を引きつけるのに有効な手段。それは「実績」「権威性」「数字」を駆使して、続きを見させることです。
ということで、まずは以下のような数字を活用した見出しを作ります。
>最終稿・③理由説明
SPIRITが選ばれる3つの理由。
これはテクニックとして覚えておいて欲しいのですが、何かを説明するときは「数字」を使ってください。そしてできれば「3」という数字を使ってください。「3」は最強なので、とにかく「3」を使いましょう。
先に「3つの理由」「3つのポイント」「3つのメリット」「3つの強み」を宣言し、それから中身を考えればOKです。「3つの○○」を使うだけで台本の中身に説得力が生まれ、1つ目を見たら、2つ目、3つ目の理由も見たくなるという、続きを見させる効果もあります。
困ったら「3つの○○」を使いましょう。私は企業案件動画の台本はほとんど3つの○○を使っています。もし、複数個ポイントがある場合は「5つ」「7つ」など、奇数でポイントを絞る方が良いです、が、それでも「3つ」に絞り、あとは「④追加説明」でしれっと説明するのがオススメですね。(おそらく3つ以上だと視聴者に「そんなにあるの?」という気持ちが出てきて、続きを見られなくなる可能性が出てきます
この見出しの後に「実績」「権威性」があれば、それを交えつつ、サービスの基本的な内容を紹介をしていきましょう。先程も言いましたが「③理由説明」はメインとなるサービス内容を紹介し「④追加説明」でサブの要素を説明するのがオススメです。
ということで、3つの理由はこのような形になりました。
>最終稿・③理由説明
SPIRITが選ばれる3つの理由。
登録インフルエンサーは業界トップの2万人以上。
総フォロワー数は5億人以上で
様々なジャンルのインフルエンサーが在籍しています。
SPIRITでは公募形式を採用しているため
圧倒的な低コストで意欲あるインフルエンサーへPRを依頼できます。
2014年からインフルエンサーマーケティングを手がけており
取引企業数は4000社以上、豊富な案件実績と堅実なサポート体制がございます。
「数字」を意識的に活用していることにお気づきでしょうか?「登録インフルエンサーの数が2万人」「総フォロワー数5億人」「2014年からインフルエンサーマーケティング」「取引企業数は4000社以上」のように、可能な限り「数字」を使って表現しています。
また「業界トップ」は「権威性」、「取引企業数は4000社以上」「堅実なサポート体制」は「安心感」、「圧倒的な低コスト」は「お得感」を意識しています。
リデル様の場合は実績が豊富でしたので、このように数字が盛り沢山になりました。数字入れれば入れるだけ表現が引き締まるので、可能な限り盛り込めるように努力しましょう。
ここまでの段階の台本をまとめると、次のようになります。
>最終稿・①②③⑤⑥
インフルエンサーマーケティングに興味がある
企業の広告担当者、マーケティング担当者の皆さん
企業とインフルエンサーを繋ぐ
国内最大のアサインメントプラットフォーム
SPIRITを活用してみませんか?
SPIRITが選ばれる3つの理由。
登録インフルエンサーは業界トップの2万人以上。
総フォロワー数は5億人以上で
様々なジャンルのインフルエンサーが在籍しています。
SPIRITでは公募形式を採用しているため
圧倒的な低コストで意欲あるインフルエンサーへPRを依頼できます。
2014年からインフルエンサーマーケティングを手がけており
取引企業数は4000社以上、豊富な案件実績と堅実なサポート体制がございます。
===中略===
SPIRITを活用し
インフルエンサーの影響力で
商品・サービスをPRしてみませんか?
ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
ここまでを見た段階で視聴者は「なんか良さそうだね」という状況になります。この時点で358文字ですので、だいたい1分くらいの動画台本となっています。
ただ、実際に使うには「機能はどうなってるの?」「費用はいくらかかるの?」といった「細かい内容」が気になってきているはずです。このような状態になって初めて、細かい機能の説明をするようにしましょう。
動画の主人公は「視聴者」です。そのため「視聴者が気になるタイミング」で「適切な情報」をお届けすることが大切になってきます。視聴者のことを疎かにした台本は「離脱」の原因となりますので気をつけてください。
=====
「④追加説明(実績、安心感、機能、価格など)」は「③理由説明」では説明しきれなかった細かい機能や価格などを説明するパートになります。安心感、手軽さ、便利さ、具体的なメリット、価格の安さなどを訴求することで「とりあえず試してみようかな?」という気持ちになってもらうことが狙いです。
台本素材の中でも、主にこの部分を解説します。
>機能
インフルエンサーからの意気込みあり
インフルエンサー評価機能あり
公募形式を採用
サポート体制あり
レポート機能あり
フィードバック機能あり
>価格
初回登録費0円
月額固定費0円
お見積もり0円
動画台本を作る際は、上記の全てを伝えようとするのではなく、魅力的な情報をわかりやすい形で届けることが大切です。特に今回の場合、動画の出口は「お問い合わせ」なので、お問い合わせをするに足る情報を最低限伝えきればOKになります。(実務的には「アニメーション制作をしやすいか?」に配慮する場合もあります。
リデル様の案件では以下のような追加情報にしました。
>最終稿・④追加説明
どのように進行していいかわからない場合
案件掲載から投稿完了まで、一貫してお任せいただくことも可能です。
また、SPIRITは
企業がインフルエンサーを起用する上で
「こんな機能があったらいいな」を取り揃えています。
実際にタイアップ投稿を依頼した後
施策の効果を確認するためのレポーティング機能もございます。
フィードバック機能ではPR案件を依頼したインフルエンサーから
商品 / サービスの企画や改善のヒントを得ることができます。
インフルエンサーマーケティングを実施する上で
企業の「困った」を全て解決できるサービス。
それがSPIRITです。
初回登録費や月額利用費、お見積もりはすべて無料。
リスクなく安心してお試しいただけます。
どの機能に関しても「2行程度の分量」で説明するようにしています。このとき、一部分だけ分量が多いと動画のテンポ感が崩れますので、可能な限り同じ分量に留めるようにしましょう。
赤字でそれぞれのパートの狙いを入れると、以下のような感じですね。
>最終稿・④追加説明
どのように進行していいかわからない場合
案件掲載から投稿完了まで、一貫してお任せいただくことも可能です。
→お任せ可能である点「いざとなったら任せられる」という安心感の提示。この情報はヒアリングより頂いた情報をもとに作成。具体的な説明パートです。
また、SPIRITは
企業がインフルエンサーを起用する上で
「こんな機能があったらいいな」を取り揃えています。
→この部分は「色々機能あるっぽいけど、結局なんなの?」という疑問に答えるために載せています。「SPIRITってどんな機能があるの?」に対するやんわりした回答です。抽象的な説明パートです。
実際にタイアップ投稿を依頼した後
施策の効果を確認するためのレポーティング機能もございます。
→レポーティング機能の機能説明です。いつ使うのか?何のための機能なのか?解説しています。具体的な説明パートです。
フィードバック機能ではPR案件を依頼したインフルエンサーから
商品 / サービスの企画や改善のヒントを得ることができます。
→フィードバック機能の機能説明です。この機能を使うとどんなメリットがあるのか?を解説しています。具体的な説明パートです。
インフルエンサーマーケティングを実施する上で
企業の「困った」を全て解決できるサービス。
それがSPIRITです。
→まとめ説明パートです。「こんな機能あったらいいな」の言い換えですね。抽象的な説明パートです。
初回登録費や月額利用費、お見積もりはすべて無料。
リスクなく安心してお試しいただけます。
→価格説明です。全て無料なので、リスクがないですよというロジックで解説しています。具体的な説明パートです。
機能説明では「具体的な説明」と「抽象的な説明」のバランスを意識して制作しています。「具体的な説明のみ」で制作すると「結局なんなの?」と話が分からなくなる場合があるので「ようするに良いってことです」みたいな、まとめを間に挟むことで、理解しやすくしています。
そして、完成した台本がこちらです。
>最終稿・2分動画・658文字
インフルエンサーマーケティングに興味がある
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登録インフルエンサーは業界トップの2万人以上。
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どのように進行していいかわからない場合
案件掲載から投稿完了まで
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また、SPIRITは企業がインフルエンサーを起用する上で
「こんな機能、あったらいいな」を取り揃えています。
実際にタイアップ投稿を依頼した後
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SPIRITを活用し
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台本制作の大体の流れはこんな感じです。自分で台本を作る際も、以下の構成を参考にして制作してみてください。
<2分動画台本の構成>
- 想定視聴者の引きつけ(共感、お悩み、問いかけ)
- 解決策(サービス)の提示
- 理由説明
- 追加説明(実績、安心感、機能、価格など)
- 提案
- 行動喚起
ここから先、補足として違う秒数の動画を作る際の考え方を解説しておきます。
30秒動画、1分動画、90秒動画はこの2分動画の台本を切り詰めていく感じで制作すればOKとなります。
90秒動画台本
これは2分動画台本を作るときにも共通する話ですが、基本的に台本を作るときは文字数を気にせずザーッと作って、そこから余分な箇所を削除、調整する方法で制作するのがオススメです。
ということで、2分動画の台本をもとに90秒動画台本を作ってみます。
90秒動画を作る場合は、文字数にして450〜500文字程度に収められばOKです。ということで、こんな感じで削っていきます。
>90秒動画台本例・487文字
インフルエンサーマーケティングに興味がある
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SPIRITを活用してみませんか?
SPIRITが選ばれる3つの理由。(見出しの削除)
登録インフルエンサーは業界トップの2万人以上。
総フォロワー数は5億人以上で
様々なジャンルのインフルエンサーが在籍しています。(体言止め)
SPIRITでは公募形式を採用しているためおり
圧倒的な低コストで意欲ある(装飾表現の削除)インフルエンサーへPRを依頼できます。可能。(体言止め)
2014年からインフルエンサーマーケティングを手がけており
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堅実なサポート体制がございます。
どのように進行していいかわからない場合
案件掲載から投稿完了まで
一貫してお任せいただけます。
また、SPIRITは企業がインフルエンサーを起用する上で(まとめの削除)
「こんな機能、あったらいいな」を取り揃えています。
実際にタイアップ投稿を依頼した後
施策の効果を確認するためのレポーティング機能もございます。や(文章を連結し、ございますを削除)
フィードバック機能では
PR案件を依頼したインフルエンサーから
商品、サービスの企画や改善のヒントを得ることができます。
商品、サービスの企画や改善のヒントを得ることができる
フィードバック機能もございます。
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企業の「困った」を
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それがSPIRITです。
初回登録費や月額利用費、お見積もりはすべて無料です。リスクなく、(まとめの削除)
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SPIRITを活用し
インフルエンサーの影響力で
商品・サービスをPRしてみませんか?
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
文章を削る場合は「見出し」「まとめ」「装飾表現」を主に削っていきます。理由は、これらの表現は「削除しても伝わるから」です。また、文章が長くなってる場合は名詞で文章を終える「体言止め」で細かく文字数を減らしていくことも有効です。
台本制作をする際は、まずは文字数制限を気にせずに作る→そこから削除していく、という方向性で制作していきましょう。
60秒動画台本
60秒動画台本も90秒動画台本と同じで、どんどん削り出していく作業をします。ここまで短くすると、細かい説明は諦めなければいけません。60秒動画を作る場合は、文字数にして300〜350文字程度に収められばOKです。ということで、こんな感じで削っていきます。
>60秒動画台本例・314文字
インフルエンサーマーケティングに興味がある
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SPIRITを活用してみませんか?
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取引企業数は4000社以上
豊富な案件実績と
堅実なサポート体制がございます。
どのように進行していいかわからない場合(細かい機能説明のカット)
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一貫してお任せいただけます。
また、SPIRITは企業がインフルエンサーを起用する上で
「こんな機能、あったらいいな」を取り揃えています。
実際にタイアップ投稿を依頼した後(細かい機能説明のカット)
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フィードバック機能では(細かい機能説明のカット)
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商品、サービスの企画や改善のヒントを得ることができます。
商品、サービスの企画や改善のヒントを得ることができる
フィードバック機能もございます。
インフルエンサーマーケティングを実施する上で
企業の「困った」を
全て解決できるサービス。
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SPIRITを活用し(提案のカット)
インフルエンサーの影響力で
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ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
ちょっと見づらいので、文字を削除したバージョンも載せておきます。
>60秒動画台本例・314文字
インフルエンサーマーケティングに興味がある
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SPIRITを活用してみませんか?
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ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
60秒動画台本になると、だいぶスッキリした表現になります。実際の企業案件ではベンチャー企業やスタートアップのサービスなど、実績が少ない企業でこれくらいの短さの動画を作ることがあります。
これくらい動画時間が短ければ、視聴者の離脱率はかなり下がることが期待できますね。
30秒動画台本
30秒動画は非常に短いので、よりシンプルな表現に収める必要があります。30秒動画を作る場合は、文字数にして150〜180文字程度に収められばOKです。ということで、こんな感じで削っていきます。
>30秒動画台本例・177文字
インフルエンサーマーケティングに興味がある
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インフルエンサーマーケティングなら、SPIRIT。(問いかけのシンプル化)
SPIRITは企業とインフルエンサーを繋ぐ
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登録インフルエンサーは業界トップの2万人以上。総フォロワー数は5億人以上で様々なジャンルのインフルエンサーが在籍。
取引企業数は4000社以上です。(必要最低限の実績提示)
SPIRITでは公募形式を採用しておりにより
圧倒的な低コストでインフルエンサーへPRを依頼可能。(必要最低限の機能的メリット提示)
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堅実なサポート体制がございます。
初回登録費や月額利用費、お見積もりはすべて無料ですとなっています。
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文字を削除したバージョンがこちら。
>30秒動画台本例・177文字
インフルエンサーマーケティングなら、SPIRIT。
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2分動画を究極的なまでにシンプルにし、骨格を残したら、こちらの30秒動画の台本になる、ということですね。30秒動画で残ってる構成は、以下の部分です。
<30秒動画台本の構成>
- 想定視聴者の引きつけ(共感、お悩み、問いかけ)
- 解決策(サービス)の提示
- 理由説明
- 追加説明(実績、安心感、機能、価格など)
提案- 行動喚起
「⑤提案」を削り「③理由説明」「④追加説明」を極限までにシンプルにしたのが30秒動画台本ということです。
2分動画の台本を作るのが大変に感じる人は、30秒動画台本の制作にチャレンジしてみても良いかもしれません。
ということで、ここまでで台本制作の基本的な流れを解説しました。ここからは実務的な部分の解説を加えていきます。
⑤初稿完成
ということで、ここまで説明してきましたが、実はここまでの説明は理解を優先するために、すべて「初稿(クライアントに見せる前、自分で制作した最初の原稿)」ではなく「最終稿(完成品)」で説明してきました。あたかも初めからあの完成度の台本を作ってる風で解説してきましたが、実は私も最初からこのレベルの台本は作れません。
本当はこのレベルの台本を初稿で出したいのですが、どうしても「情報の非対称性」があり、クライアント様に手助けをいただかないと制作できないことがあります。
ということで、実際に提出した初稿動画の台本はこちらになります。黄色いマーカーが引っ張ってある箇所が、最終稿で細かい修正されている箇所、青いマーカーが引っ張ってある箇所が、最終稿で大幅に修正されている箇所です。
>初稿・2分動画・650文字
インフルエンサーマーケティングに興味がある
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SPIRITが選ばれる3つの理由。
登録インフルエンサーは業界トップの3万人以上。
総フォロワー数は4億7千万人以上で様々なジャンルのインフルエンサーが在籍しています。
初回登録費・月額利用費はすべて無料。
リスクなく安心してお試しいただけます。
2014年からインフルエンサーマーケティングを手がけており
取引企業数は4000社以上、豊富な案件実績と堅実なサポート体制がございます。
また、SPIRITでは
企業がインフルエンサーマーケティングをする上で
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SPIRITでは公募形式を採用しているため
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ディレクションから丸ごとお任せいただくことも可能です。
実際にタイアップ投稿を依頼した後
施策の効果を確認するためのレポーティング機能もございます。
フィードバック機能ではPR案件を依頼したインフルエンサーから
自社商品開発のヒントを得ることができます。
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それがSPIRITです。
SPIRITを活用し
インフルエンサーの方と協力して
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動画の概要欄からお申し込みください。
こちらの初稿を完成させる段階で、すでに2回書き直しています。台本制作をするときは、何度も修正する前提でサクサクと書き進めるのがオススメです。また、私はクライアントに初稿の確認をしてもらうとき「アニメーション動画も制作した上で」確認してもらっています。
「なぜアニメーション動画を制作した段階で確認してもらっているか?」というと私がクライアントだったら「台本だけ見てもよくわからず、できればアニメーション動画を見て判断したいから」です。
Vyondを活用したアニメーション動画は修正が比較的容易であるため、初稿の段階からアニメーション制作までを行っています。
そして、初稿でクライアントに実際に確認してもらった動画がこちらです。
こちらの「初稿動画」を最速で制作するためにも、動画台本は最速で作る必要があります。私は台本に必要な情報が揃った時点でタイムアタックが始まったと過程し、夜中でも昼間でも制作を開始して、だいたい3時間以内に台本制作をするようにしています。
実際に台本制作の仕事をする場合は、最低でも24時間以内に制作できるスピード感が大事です。
最速で制作をすると、まず相手に喜ばれます。そして、これが重要ですが、最速で共有をすれば、多少のミスや方向性の違いがあっても修正が効きます。例えば、納期まで10日あって、最初の1日で初稿を提出すれば、間違いがあっても残り9日あります。ですが納期まで10日で最初の1週間を初稿制作に費やしたら、間違いがあった場合に残り3日しかありません。
そういった点から考えても、制作速度は重要ですので、ぜひ最速で作ることを常に意識してみてください。
ちなみに私は1時間以内で制作できるよう精進しています。
⑥初稿確認(クライアント確認)
初稿が完成したら、クライアントに確認していただきます。クライアントに台本を確認していただく際は、下記のように「制作意図」をコメントで追加した上で共有すると、クライアントが動画制作者側の知識や経験を参考にした上で適切な判断ができるので喜ばれます。
また、クライアントからの無茶な変更依頼を予防するという側面からも、制作意図の解説は役に立ちます。
こちらの制作意図の解説は細かい調整を希望するクライアントの動画を作る際に入れています。細かい確認はあまりしたくない、こちらにまるっとお任せしていただける系のクライアントには解説を入れないことが多いですね。
上記のような制作意図は、必ずしも入れなくて良いですが、制作意図を説明できる状態にしておいた方が、クライアントに質問されたときに答えられるので安心して制作を進められます。逆に制作意図を説明できないと、クライアントからの信頼が失われる可能性があるので要注意です。
「なんでこのような表現をしてるんですか?」と質問されたときに「これは視聴者の離脱可能性を下げるためにこのような表現にしています」などと説明できると、クライアントから信頼されます。
逆に「えーっとですね。。それは、、(冷や汗」みたいな状況になると、一気に信頼感がなくなるのでお気をつけください。
制作意図の共有はクライアントによりますが、下記のような確認すべきポイントに関しては、どのクライアントに共有する際も明確にしておいた方が、スムーズに仕事が進むのでオススメです。
<全体を通じて確認して頂きたいポイント・実例>
- SPIRITの基本情報は正しいか?
- 視聴者様に理解して頂きたいSPIRITの強みは合っているか?
- SPIRITの実績は合っているか?
- 雰囲気などは合っているか、色味やフォントの大きさはどうか?
- 気になる言い回しやデザインなどはないか?
- 動画の最後は「概要欄をご覧ください」で良いか?
→どのような終わり方が良いか、提案いただければと思います。
実際にリデル様に初稿動画を送った際に、メッセージに添付していた確認して頂きたいポイントは、上記のような形で送りました。ただ単に「初稿動画ができました。確認をお願いします」とメッセージをするよりも格段に仕事がしやすいと感じていただけるので、このような配慮をするようにしましょう。
確認して欲しいポイントを明示することで、確認漏れを防止でき、仕事をスムーズに進めることができます。
この確認すべきポイントをこちらで提示しないと、いつまで経っても確認が終わらず、動画が完成せず、結果として報酬をいただける時期がどんどん後ろ伸ばしになるので要注意です。
⑦修正
初稿確認でクライアントから修正依頼があった場合は、台本の修正をします。台本を修正する場合は以下の3つのパターンがあります。
<台本修正依頼3つのパターン>
- 修正不要のパターン
- 細かい修正ありのパターン
- 大幅な修正ありのパターン
順番に解説します。
1.修正不要のパターン
理想はこちらの「①修正不要のパターン」を目指します。ですが、実際はなかなか難しいのが実情です。そもそも台本素材が少ないクライアントですと、修正不要になる場合が多いです。またはそこまでこだわりがないクライアントですと、一発OKでそのまま通ることがありますね。どちらにしてもこちらの努力でどうにもできない要因が多いので、そこまで気にしなくても良いかもしれません。
一方で実績や機能が豊富なクライアントの場合ですと「どこをメインに訴求して、どこを削るのか?」の選択肢が増えるので、一発OKを頂くことは難しくなります。
一発OKを目指して制作しますが、結果にはそこまで拘らなくて良いです。それよりも全体を通じて「可能な限り早く納品すること」にこだわった方が良いですね。
2.細かい修正ありのパターン
実際に企業案件動画を制作すると「②細かい修正ありのパターン」になる場合がほとんどです。今回のリデル様もこのパターンですね。細かい修正があること自体は自然なことなので、そこまで重く受け止めず、淡々と修正すればOKです。
リデル様の案件では数値や表現などを細かく修正しました。ここまでくると、シナリオライターの仕事はほぼ終わりに近いです。
ここまでがシナリオライターの仕事の合格ラインと言えます。ここから先になってしまう場合は、スキルチェックが必要です。
3.大幅な修正ありのパターン
「③大幅な修正ありのパターン」になってしまった場合、それはシナリオライターに問題があるか、台本制作に至るまでの過程で問題が起きているか、という話になります。この場合は早急に「問題点がどこにあるのか?」を把握し、再発防止策を取る必要があります。
シナリオライターに問題がある場合、それは要件定義を理解していない場合、もしくは要件定義を無視して台本を作ってる場合、そもそも台本制作スキルが未熟な場合などが考えられます。
自分のシナリオライティングスキルが自分で理解できていない人は、1人で悩んでいると時間がもったいないので、添削を受けることをオススメします。
台本制作に至るまでの過程で問題が起きていることが考えられる場合は、動画制作チームメンバーで原因追及をしましょう。台本制作に至るまでの下記のフローの中で、何か問題はなかったか?しっかり確認し、改善することでサービス品質の向上につながります。
<アニメーション動画制作フロー>
- 営業
- ヒアリング
- 企画
- 構成
↑ ここまでが前工程 ↑ - 台本制作
- アニメーション制作
- ナレーション収録
- アニメーション調整
- 納品
特に問題が起こりやすい地点は、やはり「要件定義」に関わる部分が多いです。例えば、要件定義を明確にするためのヒアリングが甘かった場合や、ヒアリング項目に抜け漏れがある場合などです。
シナリオライターは要件定義に不具合を感じた時点で「この要件定義だと、台本制作ができません」もしくは「この要件定義で台本を作っても、大幅な修正が入る可能性があります」などとアラートを出すことが大切です。この部分ができると、ディレクターから非常に重宝されるシナリオライターになれます。
1人で全ての業務を担当してる場合は、様々な問題点が他にあることが考えられるので、自力で問題解決をする場合は、1つ1つ確認していくしかありません。
時間短縮を図るのであれば、サッサとわかってる人に教えてもらうのが得策ですね。
番外編
ここまで修正に関して話してきましたが「修正があるのは必ずしも悪いことか?」というとそういう訳ではありません。というのも、そもそも要件定義の段階で「修正があること前提で台本を制作する場合」があるからです。
例えば「細かい要件定義を詰めるのに、どうしてもクライアントの時間が取れない。最短でも来週の後半になりそう」という場合があったとしましょう。そんなとき、私はどうするか?というと「ガバガバな要件定義で台本制作をして、ダメ出しをしてもらうこと前提で仕事を進める」ということがあります。
ようするに、今ある情報で台本を作ってそれを送り、それに対するフィードバックをもらって台本制作を進める、という形です。
ヒアリングの時間が取れない人でも、台本の確認はサクッとしてもらえることがあります。そして、もし、制作した台本が良ければ、そのまま仕事が進みます。制作した台本が違ったら「この部分が違う」とフィードバックをもらえるので、それはそれで仕事が進みます。
一方で「クライアントの連絡待ち」をしてる間は、その仕事が進みません。このとき「この案件が進まないのはクライアントのせいだ」と諦めるのか「今の自分に進められることはないか?」と行動に移せるかで、仕事の進み具合が変わります。
私は早く仕事をして、サッサと納品して、可能な限り早く入金して欲しいときは、このように仕事を進めます。
もちろん、自分がほかの仕事で忙しい場合は、クライアントからの返事待ちの状態にすることもあります。
ということで、時と場合に合わせて、柔軟に仕事の進め方を変えるのもありですよ、という話でした。
⑧最終稿完成
台本の修正が終わったら「最終稿完成」となります。
>最終稿・2分動画・658文字
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この段階で重要なことはクライアントにしっかりと「これ以降の台本修正は不可能です。どうしても修正する場合は、別途料金がかかりますので予めご了承ください」と連絡をすることです。(ちなみにこの仕事はディレクターがやるべきことです)
最終稿が完成した時点で、シナリオライターの仕事は終わりとなります。お疲れ様でした。
ここから先はディレクターを中心に、アニメーション制作者やナレーターが動画を完成させていくことになります。
企業案件動画台本シナリオライターの仕事
いかがでしたでしょうか?
ここまで解説してきた内容が「1本20万円以上のレベルでも通用する「企業案件動画」の「台本制作の仕事内容」になります。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2021/02/23 AM8:08
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